フレデリシアは、時代とともに名作を生み出してきたデンマークの名門デザイナーズ家具ブランドです。
その歴史は1911年にフレデリシア・ストールファブリックとして設立されたときに遡ります。
設立当初はアンティーク調の家具を製造していましたが、第2次世界大戦後のモダンデザインへの流れに追随出来ずに経営難に陥ります。
1955年に、当時まだ30歳だったアンドレアス・グラバーセンが、その経営難のフレデリシア・ストールファブリックを買収したことから現在のフレデリシアが始まりました。
北欧家具デザイナーの巨匠・若きころのボーエ・モーエンセンをデザイナーに起用してからわずか1年でフレデリシアは一気に成長し、その後も1970年代にかけ、モーエンセンの作品を次々と発表し、製品化していきます。
こうしてモーエンセンという名デザイナーの作品を見事にコレクションとして完成させたフレデリシアは、北欧家具業界の中で大きな存在感を示すブランドへと駆け上がりました。
さらにナナ・ディッツェルの名作「トリニダッド・チェア」を発表したことで、世の中に強烈なインパクトを残し、北欧家具デザインの伝統的な素晴らしさと現代のニーズを美しく昇華する作品を発信するブランドとしての地位を築きあげました。
名門ブランドでありながらガム・フラテシやセシリエ・マンツ、アルフレッド・ハベリなど若手のデザイナーも積極的に起用していることでも有名で、日本人デザイナーのシン・アズミが、まるで奈良の鹿を彷彿させるようなデザインで話題となった「NARAチェア」を発表しており新作にも意欲的に取り組んでいます。
木材、革においても最高品質の素材を使用し、ボーエ・モーエンセンやハンス・J・ワグナーといった伝統的なデザインと新進気鋭デザイナーによる現代的なデザインをミックスし、時代の流れに沿った名作を生み出し続けるフレデリシアはデンマークだけではなく、日本、そして世界に向けてこれからも素晴らしい家具を提供してくれるでしょう。